格安GPSでPPS

先のエントリーでGPSモジュールを動かすまではやりました。
で，ここからが本題（笑
まぁ，よくある "GPSでChronyを叩いて，高精度家中NTPサーバを作ろう！" って事です。

なぜ，今更感しかしないネタを…
理由は単純，録画PCでの番組録画に失敗した為。

通常，録画PCの時計合わせは，あるアプリケーションを使って，複数のNTPサーバをローテーションしながら問い合わせを行なってましたが，これが裏目に出た感じ。。。
どっかのサーバが３０分ズレていたらしい…
ntp.nict.jpやらntp.jst.mfeed.ad.jpなら こんな事には，絶対にならないけど，他のどっか… です。

そこで，GPSでNTPサーバしやるって事に…
でも，まぁ，いつも通りハマるわけです（笑

色々ハマりすぎですが，(あまりに惨たらしいので)細かいところは省きます。
ハマりの原因は，いつも通り，全く理解していない 為。

GPSでNTPdなネタは，検索すると沢山出てきます。
ですが，その多くは古かったり，内容が微妙だったりで，一筋縄では行きませんでした。

以下は，当方で動作中の設定等々です。
何かの足しにして頂ければ幸いです。

HW, OS: RPi3B+にRaspbian(Stretch)

$ uname -a
Linux nsgw0 4.19.66-v7+ #1253 SMP Thu Aug 15 11:49:46 BST 2019 armv7l GNU/Linux

• Stretchなのは，Busterリリース前にRPiを設えたから。
• 内臓Bluetoothは使用中なので，GPSモジュールは，USB接続。
• GPSのPPS出力は，GPIO18(PIN12)へ(AWG20な線材１本 1.8mで)直結。
• u-centerを使ったGPSモジュールの設定変更はしていません。

SW色々

ツールやら

$ sudo apt install -y gpsd gpsd-tools pps-tools

＊ chronyは，以前，RTCを実装した際にセットアップ済みです。

/lib/systemd/system/gpsd.service (黄文字追加)

[Install]
WantedBy=multi-user.target
Also=gpsd.socket

/etc/default/gpsd (黄文字 修正・追加)
GPS(USB)に依っては /dev/ttyACM0 では無い事もあるので，事前に確認しておく事。

＃ Use USB hotplugging to add new USB devices automatically to the daemon
USBAUTO="false"

＃ Devices gpsd should collect to at boot time.
＃ They need to be read/writeable, either by user gpsd or the group dialout.
DEVICES="/dev/ttyACM0"

＃ Other options you want to pass to gpsd
GPSD_OPTIONS="-F /var/run/gpsd.sock -b -n"

/etc/chrony/chrony.conf (文末に黄文字追加)
offset 0.05の値は，gpsmonのTOFFの値を参考に設定する事。

# Welcome to the chrony configuration file. See chrony.conf(5) for more
# information about usuable directives.
pool ntp.nict.jp iburst
pool ntp.jst.mfeed.ad.jp iburst
    :
    :
refclock SHM 0 refid GPS offset 0.05
refclock PPS /dev/pps0 refid PPS  # PPS不要の場合は，コメントアウト

以下は，PPS動作のために必要。

/etc/modules (文末に黄文字追加)

## ADD for GPS(PPS)
pps-gpio

/boot/config.txt (文末に黄文字追加)

## ADD for PPS
dtoverlay=pps-gpio,gpiopin=18

あとは，RPiを一旦シャットダウンして，GPSとPPSをつなぎ，RPiを起動すればOK(なはず…)。

確認コマンド:

• gpsmon
• cgps -s
• chronyc sources -v
• sudo ppstest /dev/pps0 …pps-toolsのppstestの実行には，sudoが必要。

動作中はこんな感じ…

$ chronyc sources -v
MS Name/IP address Stratum Poll Reach LastRx Last sample
======================================================================
#- GPS                  0   4   377    20  +4016us[+4016us] +/-  344us
#* PPS                  0   4   377    20   +242ns[ +804ns] +/-  364ns
    :
    :

PPSの波形は，怖くて見てません。
# AWG20単線で1.8mも引っ張っているので，トンデモない事になってると思う…